【涙腺崩壊】全裸の俺がこたつに隠れて命を救われた話

 

いざクッパ城へ

 

さとみの家はマンションの3階にあり、駅から近場にあった。

あのクッパが生活してるなんて思わないくらい部屋の中は綺麗だった。

玄関には家族写真が飾ってあった。

クッパが成人式の時の写真だろう。

 

今より少し痩せているクッパ、幼いが相変わらず可愛いさとみ、例の母、そしてクッパの横に、

クッパよりデカイ坊主頭の男がベロを出して両手で中指を立てた状態で写真に写ってた。

 

 

一目見てわかる、かなりヤバい奴だった

 

これが例の長男だろう、

クッパより威圧感があり、顔はなんというかドッスンに似ていた

 

さとみにこの長男のことを聞いた

 

俺「一番上のお兄ちゃんもシスコンなの?」

さとみ「うん!クッパよりシスコンだと思う。」

 

俺「今は地元にいるの?」

 

さとみ「今は地元でレストランのシェフしてる!たま~に夜ご飯作りに来てくれるんだ!

もし野村くんと付き合ってるのがバレたら殺されるレベル~なんちゃって~笑」

 

 

クスリとも笑えなかった

 

次男のクッパでさえ本気で殺してきそうだったし

 

長男のドッスンは弟の成人式の家族写真のくせに、

ベロを出して中指を立ててるからもっと殺してきそうだった

 

殺されたくない

 

「はははっ」

僕は乾いた笑い声しか出せなかったが、

さとみとの会話を終わらすには十分だった。

 

玄関を真っ直ぐ歩くとリビングに続くドアがあった

さとみは「リビング汚いけど嫌いにならないでね!」と笑った。

 

リビングには

キッチン、テレビ、あとはこたつしかなかった。

僕達は一緒のこたつに入り、さとみが出してくれたオレンジジュースを飲んで談笑していた。

 

ちゃんとジュースにストローを付けてくれるあたり、さとみの性格の良さが表れている。

 

久しぶりのこたつに足を入れると

とても暖かく、どこか懐かしさがあった

周りを見渡すと壁にチェーンやタオルが掛かっていた。

治安の悪そうなデザインのものばかりだ。

きっとクッパのものだろう。

 

しばらく時間が経ち、すっかりリラックスした僕達は、

ストローを組み合わせ、それをセロハンテープでくっつけ

どれだけ遠くからオレンジジュースを飲むことが出来るのかのゲームで盛り上がってた。

 

こんなくだらない遊びに付き合ってくれるのもさとみの魅力の一つだ。

 

 

すっかり遊び終えて時計を見ると時刻は17時を過ぎていた。

 

 

僕はだんだんさとみとイチャコラサッサしたくなった

 

いかん、忘れていた。そうだ今日、僕は大人になるんだ

 

今日は僕のクリボーが独り立ちする日なんだ

 

僕はこの日の為に、ぺぺローションを用意していた。

さとみの過去の話とかを聞くと、バージンの可能性が高かった。

「バージンと潤滑に行為を行う為には潤滑油が必要」とグーグルに書いてあったので持ってきた。

 

早速僕は、イチャコラサッサへの誘い文句を必死になって探した。

 

 

頭の中を駆け巡らせ、唯一思い付いた誘い文句は

 

「野球拳しない?」だった

 

さとみとは今まで何度もじゃんけんをしてきた仲で、

一応その手の内をそれなりに知ってるつもりだ。

 

さとみは少し驚いた後、

照れながら「え、いいよ笑」と言ってくれた

 

 

僕のクリボーは既にクリキングだった

 

 

さとみは頻繁にチョキをだし、あいこだったら必ず同じ手をだす。

 

この勝負、俺が頂いた。

 

 

僕の長年の夢とともに野球拳が開幕した。

 

 

 

 

 

5分後、僕はパンツ一丁になっていた

 

 

さとみは本番に強いタイプだった

 

 

さとみ「やーきゅう〜するなr…」

 

俺「待って!!!!ちょっと待って!!!!!」

 

さとみはパンツ一丁の僕に容赦なく再度野球拳を仕掛け、

僕を躊躇もせず丸裸にしようとしていた。

 

そこにピーチ姫はおろか、さとみの姿は無かった

 

もはやサドみだった

 

後がない僕は負けるわけにはいかなかった。

なんとしてもさとみを脱がさなければ。

 

そしてこのクリキングをさとみのピーチ城に招待させるんだ。

 

絶対に負けられない戦いがそこにある

 

「野球~す~るなら~こーゆー感じにしやさんせッ アウト、セーフ!よよいの

 

グーか?パーか?

 

僕は確信したこれはさとみの得意な手”チョキ”に違いない。

 

 

いっけえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!

 

 

ガチャガチャッ

 

玄関のドアを開けようとした音がした

 

「?!?!」

 

ピーンポーン

ドンドンドンッ

 

「さとみーあけてー!」

 

クッパだ。

 

クッパが家に帰ってきた

 

「さとみん居ないのー?」

 

どうやらクッパは家ではさとみの事をさとみんと呼んでるらしい

そんな事はどうでもいい

緊急事態には違いなかった。

 

パンツ一丁の僕は自体がよくわからないまま、脱いだ服とぺぺローションを全部持ちとっさにベランダに出た。

 

だがしかしそこは3階、飛び降りたら間違いなくどこかの骨を折る

 

僕はすぐリビングに戻った

「さとみー?」

ドンドンドンッ

 

辺りを見回しても隠れる場所などない

クッパに見つかれば最後、死だ

 

ドンドンドンッ

 

隠れ場所を探してる間も玄関をノックする音が止まない。

 

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 

必死で僕は隠れる場所を探した。

 

しかしこのリビングには壊滅的に何もない。

廊下に出て部屋に隠れるにもそんな余裕はなかった。

 

「ここしかねえ…」

 

 

唯一見つけた隠れ場所、

それはこたつだった

 

 

さとみをチラッと見る

かなり焦ってたようだった

 

小さい声で「どうしよう、どうしよう」と言っていた

 

当然だ。

このままだと間違いなく僕はクッパに殺される

 

さとみが自信満々に「200%平気!!!!」だと言ったから来たのだ。

 

きっとさとみにも罪悪感があるだろう。

 

さとみと目があった。

ペペローションをがっちり見られたが、ツッコミをしてこないくらいだ。

かなり焦っていたと思う。

 

僕らは言葉を一切語らず、お互いが何を次にするか理解したようだった

 

 

パンツ一丁の僕は脱いだ服とローションと共にこたつにpit in した

 

 

スポンサーリンク



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です