僕は大学生の時マッチングアプリ「クロスミー」をやっていた。
※クロスミーの記事はこちらから
身バレを防ぐためアカウント名を「バルセットバルシュ」にしていた。
この名前に特に意味はない。
メッセージのやりとり中、女の子に「なんて呼べばいい?」と言われた時も全て、
「バルセットバルシュって呼んで!」とあくまでも「バルセットバルシュ」で統一していた。
最初は自分の中でバルセットバルシュと呼ばれることを面白がっていただけだったが、
連絡をとる女の子の母数が増え、
バルセットバルシュと呼ぶ女の子が増えるごとにだんだん怖くなってきた。
「俺はバルセットバルシュじゃなくてノムラなのに」
しかしいろんな女の子と連絡を続ける中でいきなり、
「やっぱりバルセットバルシュじゃなくてノムラって呼んで」とか言うのもダサかった。
そんな中、僕はある女性とご飯に行く機会があった。
彼女にももちろんバルセットバルシュと呼んでもらっていた。
居酒屋での会話中も「バルセットバルシュ君は梅酒派なの?」とか
「バルセットバルシュ君て猫舌?」などのように
予想以上にバルセットバルシュ三昧だった。
もし彼女が「バルセットバルシュってなんなの?w」とからかってくれたのなら
「はははww実は本名はノムラって言うんだよっw」と言えたのだが、言えなかった。
居酒屋の人たちはきっと「この男の名前バルセットバルシュって言うのかよ」と思っていたに違いない。
居酒屋で会話が弾んでホテルに行った。イチャイチャした。
「バルセットバルシュ君、キスして」
「バルセットバルシュ君舐めて♡」
全く興奮しなかった。
名前が違うだけでこうも違うものなのか。
僕はもう、
「ここまできたら今日1日だけでもバルセットバルシュを演じきるしかないな」と思った。
僕のバルセットバルシュを彼女のバルセットバルシュに入城した。
彼女はバルセットバルシュして喜んでいる。僕のバルセットバルシュが躍動している。
「バルセットバルシュッくん!!!もっとッ!!!!もっと突いてえッ♡」
「バルセットバルシュッ!!!!!!!!」
「バルセットバルシュくん!!!すごいのォ!!!」
「気持ちい!!ぬぁあああ!!!!!!!」
彼女は稀に見る変態であった。
喘ぐと言うより叫んでいた。咆哮していた。
〜数分後〜
「bbbbbバrセッオラオラおあ!!!!!!」
「バババババルセバババ!!!!!!!!」
「ンンンあああああああああああああ!!!バルセット!!!!!!!!!」
「バルセッ!!?!!!!!!!!」
「もっとこいよぉぉぉぉバルセロナあああああ!!!!!!」
彼女は最後の方バルセットと省略してきた。
多分めんどくさくなったのだろう。
なんかの必殺技みたいだった。
あれから僕は二度とアカウント名を適当につけないと肝に命じた。
fin.
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