
本や映画は常に人の心に影響を与えるものです。
みなさんも1度は小説や映画に感動して涙した経験もあるのではないでしょうか?
ところで、みなさんが普段読んだり、観たりするミステリーの犯人は誰でしょうか。
身内、家族、友達、上司、子供…
色々パターンは有りますよね。
みなさんはミステリー小説を読んでいて、
犯人を推測しながら読みますよね。
僕思ったんです。
もし、犯人が登場する人物だれでもなく、
読者が犯人であったら
面白いんじゃないかと。
小説の最後のページに、
犯人は貴方です。
なんて書かれちゃったら痺れちゃいますね。
今日は果たして私たち読者が犯人になることは可能なのか、考えてみました。
- STEP1.犯人になる場合、僕たちに動機が必要になる。
仮に殺される人をAさんとしましょう。
Aさんは非常に凶暴で、子供を虐待してるとします。
物語の最初の章でAさんの酷い性格を示すエピソードが続くとします。
読み進めながらあなたは少なからずAさんに対して、
嫌悪感であったり殺意であったりを感じるかもしれません。
もし、あなたが子供が好きな方であれば、
物語の中で子供に酷い仕打ちをし続けるAさんに対して、
殺意がどんどん湧いて来てくるかもしれませんね。
これが一応ではありますが動機とします。
- STEP2.凶器、殺す場所
もちろん人を殺すには、ナイフであったり鈍器であったり
武器が必要になります。
それに、どこで、いつ殺すかも、もちろん重要になっていきます。
しかしながら、現実に会えない読者と物語の登場人物が
接触することだったり殺すことだったりは不可能ですし、
もちろん凶器は使用できませんよね。
そこで凶器で人を殺すのは不可能という結果に至りました。
僕なりに辿り着いた答えは、
読者に対して『もしかしたら私が殺したのかも』と思わせる
意識(罪悪感)を植え付ける事 が唯一、全てに当てはまる答えになりました。
つまり、物語の中で、Aさんの死因であったり、使われた凶器の名前を
あえて書かないで、犯人も有耶無耶にする事によって、
読者が犯人という可能性を少なからず持たせることができます。
それに、犯人がわからないことで
読者は自分なりの答えを読み進めながら考え始めます。
決定的に読者が犯人という事は論理的に考えても不可能ではありますが、
責任の所在を有耶無耶にすることで、
読者が犯人という可能性を残すことが出来ます。
これらから、犯人は読者という結末は、可能であることがわかります。
いかがでしたか?
ちなみに犯人が読者という作品はあるそうです。興味があるのなら、調べてみてはいかがでしょうか?
文章の最後に、
「犯人はもしかしたらあなたかもしれません」なんて書かれていたらドキッとしちゃうかもしれませんね。
皆さんもどうやって自分が犯人になるか考えて見たらどうでしょうか。
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