【億男/感想とあらすじ】お金が無限にあれば幸せだと思う?

 

皆さんはドラえもんのもしもボックスがあったら何をお願いしますか?

お金のない大学生の僕なら真っ先に、

「もしも、億万長者になれたら…」

と、お願いすることは間違いありませんでした。

お金があれば、なんでも好きなものだって買えるし、買ってあげれる。

お金があれば幸せになれる。

一切の疑いなくそう思っていました。

でも、川村元気さんの「億男」を読んだ後、同じ風には思えなくなってしまった。

 

 

今回は「億男」を読んだ感想と「億男」のあらすじを書いていこうと思います。

 

「お金がたくさんあれば幸せだと思う?」

 

 

 

「億男」の癖の強い登場人物一覧

 

一男(かずお)

この物語の主人公。妻、万佐子(まさこ)と一人娘のまどかと3人で暮らしていたが、

突如発覚した弟の3000万円の借金を肩代わりする羽目に。

そのせいで妻と子は家から出て行き、

昼間は図書館司書、夜はパン工場で従業員として働き借金を返そうとしてる。因みに完済は30年以上先の予定。

しかしある日宝くじで3億円当選する。

親友である大金持ち、九十九に「お金の使い方」「お金と幸せの答え」を求めに行く。

 

九十九(つくも)

一男の大学時代からの親友。一男とは落語研究会で知り合う。

非常に落語が上手く卒業公演では大トリを飾るほど。十八番は「芝浜」

卒業後に仲間たちと立ち上げたネットベンチャーが大当たりし、時価総額1千億円以上の超大金持ち。

ある日、一男の3億を持って消えてしまう。

 

十和子(とわこ)

九十九が立ち上げたベンチャー企業の秘書。九十九の元恋人。

現在は家賃2万円の公務員宿舎に夫と住んでいる。

九十九の会社が買収された際に、10億を手にする。

 

百瀬(ももせ)

九十九の会社の元プログラマー。

坊主頭で巨漢。現在はギャンブル王

一男に1億を賭けた競馬を勝負させる

十和子と同じく、九十九の会社が買収された際に、10億を手にする。

 

 

千住(せんじゅ)

九十九の会社の立ち上げメンバーの1人。営業担当。

現在は宗教法人ミリオネア・ニューワールドのセミナー教祖。

信者から金を巻き上げる汚い商売をやっている。

十和子、千住と同じく、九十九の会社が買収された際に、10億を手にする。

 

「億男」のあらすじ

 

借金3000万の主人公、一男がある日偶然、宝くじで3億円あたり、その事を親友の九十九に相談する。

九十九は一男に「現金にして持って来なよ」と助言し、言われた通り九十九の目の前に3億を持ってくる。

次の日、九十九の部屋で目覚めた一男は3億円と、九十九が消えている事に気がつく。

必死で九十九を探す一男。そして一男は九十九の会社の元メンバー、十和子、百瀬、千住に接触し、九十九の居場所を聞きに行くが…

どうして九十九は消えたのか、果たして一男がたどり着いたお金と幸せの答えはなんなのか?

 

 

心に残ったセリフ

なんでもこの川村元気さんの「億男」、実際に100名以上もの億万長者の方にインタビューして作ったそうです。

本物の億万長者たちが巨額のお金を手に入れて感じた事、

一般人が人生で稼ぐことの出来ない額を稼いだ後に辿り着いた事をこの作品では感じる事が出来ると思います。

 

 

人間には自分の意思ではコントロールできないものが3つある。死ぬことと、恋をすることと、あとはお金だ。/九十九

 

死ぬことも、恋をすることも、人間が誕生したときからそこにあったものだ。

だけどお金だけが、人がみずから作り出したものなんだ。

人の信用を形に変えたものがお金なんだよ。

 

この作中で九十九は、「お金の実体は信用である」と答えていた。

確かに人間は、信用できるものにしかお金を払わない。

逆に言えば、信用はお金に変換できるということ。

お金を大嫌いな人なんていないですよね。

でも、たとえお金が大好きだとしてもお金の全てを知ろうとする人はいない。

好きでもないものが向こうからやってくるわけがない。

 

 

金がもたらしてくれる喜びの先にあるのは恐怖や。/百瀬

本物の友情があるはずやのに裏切られることに怯え、

本当の恋をしているはずなのに金が目当てだと思うようになる。

誰しも一度は考えるであろう「大金持ちになったらどうしよう」

本当に大金持ちになった人が感じることは恐怖である。と言っています。

自分に接触する人全てが金目当てに見え、疑心暗鬼になってしまうと。

お金を持つと、人間は変わると昔から言われているが、変わる要因として、

周りの見る目が変わるからなのではないだろうかと感じた。

 

 

夢、そして信用は一度売ったら買い戻せない/千住

あの頃に戻ってやり直せたらと思う時があります。でもそれは、もちろん無理なことです。

信用と同様に、時間も二度と戻って来ない。お金ならいくらでも取り戻すことができたのに

「億男」のセリフで、千住のこのセリフに一番胸が響きました。

九十九が立ち上げたベンチャー企業の求人広告のコメントに九十九は、

「信じる事ができる人を求む。僕が信じることのできる人、僕のことを信じてくれる人。」

と書き、求人応募しました。

そして集まった、百瀬、千住、十和子と共に、

信用という絆で結ばれ、何も疑うことなく前を進みビジネスを拡大してきた。

しかしある日、大手通信会社が数百億円で会社を買収したいと話を持ちかけます。

信用で成り立っていた関係は、千住の裏切りとともに崩れ落ちてしまう。

お金という目に見えるものより

信頼、時間、夢という、

目に見えないものの方がお金より価値があると千住は結論つけました。

いわゆる、お金じゃ買えないもの、プライスレスのものですね。

目に見えないものほど、手に入れるのに苦労し、大切なものなのに

私たちは目先の快楽に目が眩み実体を伴う「お金」を手に入れようとします。

 

 

 

「億男」感想

「お金があれば欲しいものが手に入るから幸せだ」

「一生働かなくていいから幸せだ」

そう思っていました。でも億男を読んで、

「いざお金を手に入れたら尽きることのない次の欲に目が眩み、幸せにもなれず不幸になるのかもしれない」とも思うようになりました。

 

富は海の水によく似ている。それを飲めば飲むほど、喉が渇いてく

By哲学者ショーペンパウアー

 

尽きることのない欲望を人間は持っています。

でもお金で手に入るものは無限にありますが、

お金で手に入らないもの、つまり目では見えないもの、

「信頼」「愛」「時間」という類いのモノは有限です。

そのようなものほど僕たち人間が「幸せになる」には必要なんじゃないのかと、読み終わり真っ先に感じました。

 

チャップリンはお金と幸せについてこう述べています。

人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ。

Byチャップリン

世界のルールを知って、勇気を持ってそこに踏み込み想像力豊かにそこで生きる。

それにはお金なんかたくさんはいらない。ほんの少しだけでいいんじゃないでしょうか?

 

 

この「億男」は佐藤健主演で映画化もされるみたいなので、ぜひ原作から読んでみてください!

 

 

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